Patek Philippe Floorブログ

パテック フィリップのフォールディングバックル

 

パテック フィリップ
フォールディングバックルの素晴らしさ

 

 

こちらは、2001年以前のオールドタイプ
パテック フィリップのフォールディングバックルです。

円柱形の突起が(写真右側)その形状。
左は腕まわりの調整用の突起です。

 

 

現行のものとほとんどデザイン変更はありませんが、
プレート全体の厚みや剛性感が、以前のものは少し
薄く感じます。

 

 

外観の形状は全く変わっていませんが、
実は丸穴部分の凸凹が大きく変わっています。

写真は突起部分と重ねた状態。
この時、穴と突起はすこしずれた状態です。

 

カラトラバマークの手前からマークに向って
斜めに押し出すように力を入れると
プレートがしなって穴にはまりこむ形で留まります。

大変原始的な脱着のように思いますが
長年に亘り、長期使用しても
留めが緩まなく軽快な音でパチンと留まる、
パテック フィリップ特有の優れた金具でした。

 

そこで、それまでの留め金具に対し
2001年以降の現在のものは切れ目が数か所入った
ドーナツ状のリングがネジ留めされています。

ちなみに、ドーナツ状のリングは
「あがき」が有り、
押し方に差があっても
余裕でしっかりと対応します。

 

丹念に冷間鍛造で作り込まれた
丸穴側のプレートも厚みが有り
いかにも剛性が有るように見えます。

突起が入り込むホールの部分も
徹底的に鏡面に磨き込まれています。


プレートを合わせると突起がぴったりと穴と重なり、
少し縮んだ状態でパチンとホールにはまり込みます。

 

留め方の注意点は、
①現状はカラトラバマークを真下に押すと完璧に留まります。
②以前のものはカラトラバマークの中心を押しても
バックルは閉まらず、斜めにすべり込ませるようにして
押し込みます。

 


来月9/6(金)~9/8(日)には
恒例の「パテック フィリップ展」開催を予定しております。

是非、この機会にお気軽にお立ち寄り下さいませ。

「パテック フィリップ展」のお問合せは
電話またはEメールでも承ります。

カミネ トアロード本店2F
パテック フィリップ・フロア
Tel.  078-321-0039 (10:30~19:30)
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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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