Patek Philippe Floorブログ

グレーブスウォッチについて

創業以来、いつの時代にも伝統を継承しつつ時代を先取るエポックメイキングな機能を搭載した時計を開発してきたパテック フィリップ。

1933年にはニューヨークの銀行家で芸術愛好家のヘンリー・グレーブス・ジュニアがティファニーを通じ、「考えられぬほど高度で、可能な限りコンプリケーション機能を搭載した世界一複雑な時計」をと特別オーダーした「グレーブスウォッチ」も世界的に知られる存在です。

24の複雑機能を備え、パテック フィリップ社が1989年に創業150周年を記念して制作されたキャリバー89が発表されるまで世界最高の複雑時計でした。900個の部品から構成され、表裏に文字盤を持つこのタイムピースは研究開発に3年、製作に5年、完成までに約8年を費やしたそうです。

2014年秋、サザビーズオークションにおいて時計史上最高額となる2320万スイスフラン(約28億円)で落札されました。
1999年にはサザビーズのニューヨークで行われたオークションで1100万ドル(約11億円)で匿名の顧客が落札していたのですが、今回のオークションではこれを大きく上回る額で落札されました。

現代に至るまでパテック フィリップは、世界最高峰の時計を作ることを企業哲学としてきました。
年間の製作本数は約5万点。 多くの人が憧れる高級時計のビッグメゾンとしてはきわめて少ない数です。
それゆえにパテック フィリップの現行モデルは、生まれながらのミュージアムピースであり、卓越した伝統的な時計製作技術と先端技術を融合しており、その精度と信頼性は他と一線を画するのです。

カミネ トアロード店2Fのパテック フィリップ・フロアでは、カラトラバからコンプリケーションモデルまで多彩なラインナップで、パテック フィリップ・コレクションを取り揃えております。

是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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