Patek Philippe Floorブログ

パテック フィリップ 5270G-018

5270G-018が入荷しました。

手巻式の永久カレンダー搭載クロノグラフといえばパテック フィリップの
グランドコンプリケーションにおいての定番と言えるでしょう。

このタイムピースに関しては、語ることが多くあり過ぎてとても紹介しきれないので、
外装と内部の機械に関して1点づつご紹介します。

まず外装に関して、この5270G-018にリファレンスが変更になり、文字盤のデザインが若干変更されました。

以前の記事でも紹介したのですが、このモデルは同リファレンスの3代目にあたり、
スケールが初代と2代目を合わせたようなデザインになって更に内側に寄ってより精悍さが増しています。

6時のカレンダーのスケールはふくらまずに切れています。またスモールセコンドと30分積算計の針、
カレンダー表示針もリーフ型からよりすっきりしたものに変更されました。

クロノグラフを作動させる仕組みとして、水平クラッチ方式と垂直クラッチ方式があり、
このタイムピースでは水平クラッチ方式が用いられています。

現在の高級時計メーカーにおいて、作動や精度の面から垂直クラッチ方式を選ぶ
メーカーが増えてきています。

では何故パテック フィリップは古典的な機構である水平クラッチ方式を採用しているのでしょうか。

以前の永久カレンダー搭載クロノグラフは完全自社製ではなく、レマニア社のムーブメントを
ベースとしてパテック フィリップが大幅に改良を加えたものを採用していました。

私共が思うに、それらのモデルに敬意を表してこのモデルでもあえて古典的な機構である
水平クラッチ方式を採用しているのではないでしょうか。

店頭にてこのタイムピースの魅力にふれてみてください。

 

5270G-018  グランド・コンプリケーション

  • 手巻ムーブメント
  • キャリバー CH 29-535 PS Q
  • クロノグラフ
  • センター・クロノグラフ秒針、瞬時運針式30分計
  • 永久カレンダー
  • 曜日、月、閏年、昼夜を窓表示
  • 日付を指針表示
  • スモールセコンド
  • タキメーター目盛
  • ムーンフェイズ
  • シルバー・オパーリン文字盤、ゴールド植字インデックス
  • ラージ・スクエアのハンドステッチ・アリゲーター・バンド、カラーはマット・ブラック
  • 折り畳み式バックル
  • サファイヤクリスタル・バックと通常のケースバックが共に付属
  • 3気圧防水
  • ホワイトゴールド仕様
  • ケース径:41 mm
  • \19,947,600(税込)

 

カミネ トアロード店2F

Tel.078-321-0039
Open.10:30-19:30(無休)


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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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