クロノメトリーブログ

グランドセイコー クォーツも精度調整が出来ることをご存知ですか?

クォーツ時計のクォーツとはまさしく”水晶”をさしていることはご存知だと思います。
その水晶からつくられる超小型の音叉型水晶振動子にはどうしても個体差が生じてしまいます。
その中からキャリバー9Fに相応しい高精度を維持できる水晶を選別する為、水晶に90日間通電させそれぞれの本来の性能をチェックしていきます。
まずこの段階で、より高精度のものを作る為に費やす時間や労力を惜しまない企業の姿勢に感服します!

そして温度変化に弱い事がクォーツの弱点でしたが温度変化に強いカットの角度を発見し、また一日に540回ムーブメント内部の温度を測り水晶の振動数のずれを調整している。
この結果、年差±10秒という驚異の精度を保つことに成功しています。

これだけでも充分すぎると思いますが、加えて”緩急スイッチ”なるものが存在します。機械式ムーブメントの緩急針と同じく精度を調整するものです。
緩急スイッチの目盛一つは1日当たり0.0165秒、1カ月で約0.5秒に相当。調整単位も桁違いです。
環境によっては、進み遅れが生じないとは言い切れない、万が一に備えての機構になります。
ところがキャリバー9F搭載のグランドセイコーが発売されてから25年、この機構を必要とするほどの誤差は未だ報告されていないそうです。

緩急スイッチを備えるキャリバー9F82

あなたはこの機構を無駄と考えますか?それともいかにもグランドセイコーらしいと考えますか?

そんな”9F82”搭載のスタンダードモデルをご紹介させて頂きます。

SBGV205 ¥345,600(税込)

グランドセイコーならではの薄金色に輝く文字盤に太く長い時分針、ブルースチールの秒針が映えるモデルです。
オーソドックス、シンプルであるからこそ仕上げの良さが一層お分かり頂けると思います!
瞬間に切り替わる日付カレンダーは、ムーブメントの力強さを感じさせてくれますね。

永く愛用できる至極の1本をお探しの方に是非お勧めのモデルになっております。
是非一度実物をご覧にいらして下さいませ。
皆様のお越しをクロノメトリー店にてお待ちいたしております!

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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