オープンとなり、その前日の4月2日は快晴の中、東京
から多数のプレス関係者をお迎えしプレオープンのレセ
プションを開催する事が出来ました。
しかしながら、設計から完成まで数ケ月間かけて
造り上げたカミネの新しいお店「クロノメトリー」の
グランドオープンの日、4月3日は本当に大変な一日と
なってしまいました。
まずは前日に「これから店の一歩が始まる、全社一丸となって新店を成功の軌道に乗せましょう。」
という社内回覧文を準備している所でした。
この度のさんプラザ店の移転による新店オープンでは、お客様、取引先様、不動産、工事関係者の方々の
お蔭様によるものなので、今後最大限の礼節を尽くし、全ての人から愛されるお店にしようと
改めて宣言したかったからです。
4月3日のグランドオープン、新しい店をスタートする初日はとても大切な一日ですが、
当然慣れないのでなかなかスムーズにいかないのも実状です。
お昼前後、初めてのお客様が時計を買って下さいました。
新しいお店で初めて商品が売れた、嬉しい瞬間でした。
そしてその後間もなくして、これ迄経験した事のないような集中豪雨により、店は床上5cm位浸水し、
電気系統があっという間にダメになり、店は真っ暗になりました。
豪雨の中、トアロード店から現場にかけつけた時、新店舗内は停電で真っ暗になり、店内の最深部まで
達した水が、池のように波打っている背筋の凍りつくような光景を私は生涯忘れられないと思います。
私はじめスタッフによる、水をかき出すなどの懸命の処置で、夜ようやく復旧はしましたが、
自慢のフローリングは水で膨張し、貼り替えをしないとだめになってしまいました。
この地域には珍しい、完全フラットなバリアフリーの床が完全に裏目に出てしまいました。
カミネの長年の歴史の中では、このような災難を過去何度も乗り越え、良い方向へと転換させてきました。
それは、その災い中でも懸命に挽回しようという、前向きな思いがあったからです。
今日も”夜 ニュースで知った”と、お客様や取引先様から多数の電話、メールが入りました。
何人ものお客様が、「最悪のスタートかも知れないが、これからはいい事ばかりになるよ、
元気を出して下さい」と言って下さいました。
それは本当に嬉しい励ましのお言葉でした。
気を取り直して再度補修工事をし、改めて光り輝く、全ての人から愛されるお店にしていきたいと思います。
4月3日とは一転して、晴れ渡る今日の青空のような思いで、皆で頑張って参りますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。