最終回となりましたジュネーブSIHHレポート
早や3月となり、次のバーゼル出張の予定を組むのに忙しい昨今となりました。
「私が思わず買いたくなった時計たち」
というテーマからお話しは少しそれますが、昨年秋にカミネがその活動に参画した、タイムイーオン ファンデーション
「ガルドタン プロジェクト」のブースが、SIHH会場内 独立時計師たちのブースの集まりの中央にありました。
その専用ブースに訪問に行くと、活動に参画した世界の名だたる名店に並んで、「Kamine」の表記のあるメンバーボードがすぐに目に入りました。
日本のお店として1社だけカミネの名前があった事に嬉しく、日本の時計店が参加できていることに少し安堵した気になりました。
下の写真は、その日 終了間際の会場。
そこには フィリップ・デュフォーさんや、グルーベル・フォルセイ一行、そして作業を担当しているミッシェル・ブーランジェさんもいて、(日中は、制作の実演をしています)世界中の時計関係者たちが集まって歓談している様子です。
「私が思わず買いたくなった時計たち」に話しを戻して・・・
昨年 秋よりカミネ・元町店で取扱いをスタートした、スイス・フルーリエの名門、パルミジャーニ。
パルミジャーニ フルリエ
トンダ 1950
実は私、その頃からこの時計がほしいのです。
端正なダイヤルデザインは、何も引かない、何も足さない「わび・さび」の美学が感じられ、ラグの大きさや角度など、美しいケースデザインもコンパクトで上質です。
ケース径:39㎜ チタニウム、自動巻
防水:3気圧、価格:¥2,085,000(税抜)
パルミジャーニ フルリエ
トンダ 1950 メテオライト
こちらはちょっと色気を加えたメテオライト(隕石)ダイヤル。
ユニークなダイヤルカラーと素材感がローズゴールドと共にこのスッキリしたデザインの印象を一変させます。
ケース径:39㎜ K18RG、自動巻
防水:3気圧、価格:¥2,185,000(税抜)
そして、今年以降 J.C.ビバー氏によって最も変貌をしていく事が予想されるゼニス。
エルプリメロ36,000VpH 38㎜
最良のダイヤルのデザインバランスとなり、すでに小さいケースに装填されたエルプリメロムーブメントは、体積にずっしり詰まった重みすら感じます。
ケース径:38㎜ SS×K18RG、自動巻
防水:10気圧、価格:¥1,000,000(税抜) 4月発売予定
「質のよいムーブメントがケース中身に一杯一杯に詰まったもの…」というのは、男なら(女性でも…)誰しもが魅力を感じますね。
名機 エル・プリメロは、クロノグラフムーブメントの長きに亘る重鎮として、いつも上座にいます。
昨今のエル・プリメロを搭載したゼニス・クロノマスターは、往年より時計としてお高くなっている分、ケース仕上げと共にムーブメントのパーツ、細部に至るまで、随分ブラッシュアップされ美しくなっていることを また是非ご確認下さい。
カミネ・クロノメトリー店はコチラをClick
数々のエル・プリメロ。
ケースサイズも多彩ですが、インダイヤルの小針のシャフト位置とダイヤルデザインの処理は、見事と言えます。
新しくなっていくゼニス。益々楽しみですね。
今月、バーゼルでも発表されるゼニス。
カミネの新作レポートなど、是非 またチェック下さい。
ジュネーブSIHHレポート
シリーズとして一番最後になってしまいましたが、この度の会期中にとても悲しい知らせを受けました。
それは、A.ランゲ&ゾーネ社のウォルター・ランゲさんの訃報でした。
ウォルター・ランゲさんは、カミネでランゲの扱いをスタートした10数年前、当時トアロード店の2FにあったA.ランゲ&ゾーネコーナーでのトークイベントに、スペシャルゲストで来て頂きました。
当時、元気だった先代(私の父親)と同じ歳だということで意気投合して、それ以来、スイスやドイツでお目にかかる度、親父さんは元気か?と優しくたずねられました。
昨年他界した父親は91才、そして今年、ウォルター・ランゲさんは92歳で他界しました。それもほとんど同じ時期に…。
第二次大戦、そして東西の冷戦を経て、かつてギュンターブルムライン氏らとランゲ社を再興していき、栄光の時代へ導きました。
彼は極めて清々しいA.ランゲ&ゾーネの1815年から続く創業の精神を今もグラスヒュッテの本社に残したと思います。
ウォルター・ランゲさんに、心から哀悼の意を表し、これからも、変わらぬ尊敬の念を彼に捧げたいと思っています。
2017 ジュネーブSIHHの情報は、カミネ各店にて資料もご用意しております。
皆様、是非ご来店下さいね。→→→ Click!