名門ゴルフ場とは何か・・・。
歴史、メンバー、コース設計、数々のトーナメント開催と共に、長い歴史を彩る逸話が伝説となって「名門」と評されるのだろうな と朝のクラブハウスでぼんやり考える。
ここは ゴルフ愛好家には有名な、兵庫県三木市にある「廣野ゴルフ倶楽部」
全国的に「名門」の最右翼のひとつと評されるゴルフ場です。
“Play golf at Hirono,and die.“(廣野を見て死ね)はゴルファーの間では有名な言葉なのです。
そう簡単にはメンバーになる事も叶いませんし、お誘い頂ける機会も滅多にありません。
クラブハウスの中は重厚な落ち着きがあり、名門ゴルフ場特有のスノッブな空気が流れます。
伝統的なゴルフ場のクラブハウスは紳士的な重みがあって、たまにはそんな気分になるのも心地よいものですね。
主なここの食事のメニューはいたってシンプルで、名物はカレーとチャーハン。
優しい手作りの味でした。
クラブハウスの隣には、JGAゴルフミュージアムがあります。
5月はゴルファーにとってのベストシーズン。
そんな5月の一日、その廣野ゴルフ倶楽部を久々にラウンドする機会に恵まれました。
商業を目的とした広告とかHPなどは殆ど見つける事が出来ませんので、このゴルフ場がどんな所か、少しですが素人目線ですがご紹介いたします。
コースは、神戸市と隣接する三木市の住宅地のど真ん中にあり、ほぼフラットな丘陵林間コースは雄大でゆったりしていますが、要所に池やハザードがあり、攻略を難しくしています。
うっそうとした森の真ん中をゆったり続く堂々としたフェアウェイの先には、砲台になった小さめのグリーンと、その周囲に深いアリソンバンカーがしっかりと配されています。
創設が昭和7年(1932年)ということもあって、木々は太く高くフェアウェイは森に包まれている感じがします。
土壌はいわゆるブルドーザーなどの大規模な工作車両を使わずに、人力を中心に造成されたものであるのがわかります。
地形を最大限活用して造成されたコースは、美しいだけではなく、独特の印象で しっかり距離もあり戦略性に富んでいます。
アリソンバンカーにつかまり苦しむ、旧居留地店の島本店長。
廣野のアリソンバンカーはボールを高く上げてグリーンで止める、高度なバンカーショットが要求されるのです。
廣野ゴルフ倶楽部のOUT最終9番。長いロングホール。
クラブハウス前の打上げのグリーン。
このコースを設計したのは、セントアンドリュース(イーデンコース)なども手掛けた英国人のチャールズ ヒュー アリソン氏。
日本では他に、東京ゴルフ倶楽部 朝霧コース、川奈ホテル富士コースなどが有名。
ここ廣野ゴルフ倶楽部はアメリカのゴルフマガジンによる世界のTOPゴルフコースランキングにいつもランクされ、日本のゴルフ場としても常にトップにランクされています。
日本オープンやプロゴルフ選手権など、歴史を彩る数々のプロトーナメントでの伝説にも枚挙にいとまがありません。
廣野ゴルフ倶楽部 コースデータ
・ホール数18、パー 72
・コースレート 74、総ヤード数 7015Yds
・住所: 三木市志染町広野7-3
・神鉄 「広野ゴルフ場前」
・設計者 C・H・アリソン
・開場日 1932年6月19日
帰りに、クラブハウスでここにしか売っていない廣野ゴルフ倶楽部ロゴマーク入りのポロシャツを買いました。
また来れる事を願って。。。