第二次世界大戦以降1994年にドイツ・グラスヒュッテで再建された、ドイツが誇る最高級時計メーカー「A.ランゲ&ゾーネ社」
写真は近年 増築し超近代化した新社屋。
自然に調和した佇まいと設備は太陽光や地熱発電など採用し、完全にエコロジカルな建築設計になっています。
ここで生まれるコレクションの中にランゲ史の中でも燦然と輝く名作「ダトグラフ」が存在します。
実はこの時計の製造コンセプトの起点は文字盤なのです。
本来、時計はムーブメントありきで製作していくのですがダトグラフはその逆。
1990年にウォルター・ランゲと共にランゲを再興したギュンター・ブリュームラインと当時の製品開発ディレクターであるラインハルト・マイスとのクリエイティブミーティングでまず文字盤のコンセプトが生まれ、そこからムーブメントの設計に移りました。
そのコンセプトとは「黄金比」です。
黄金比は近似値 1:1.618(約5:8)という比率で、全ての表記が人に美しいと感じさせる比率と言われています。特徴は、短い辺を基準に正方形を作成すると残ったほうの長方形も1:1.618の対比になるという点。
この黄金比、古くからは紀元前430年に建築された古代ギリシャのパルテノン神殿の設計にも採用されています。
現代ではApple社のロゴにもこの黄金比が使われていることで有名です。
ダトグラフも表記が多いダイヤルながら美しく感じるのは、全面隅々にまで行き渡る この緻密な計算があってこそです。
ひとつの例をとってみると、アウトサイズデイトと2つのサブダイヤルの配置が正三角形を形成しています。そういう所が黄金比率に基づいた数学的プロポーションが取れた秀逸な文字盤のレイアウトデザインになっている由縁です。
その文字盤のレイアウトに沿ってムーブメントを設計するという難題はランゲの技術者、ムーブメント設計担当であるアネグレット・フライシャー氏に託されました。
手作業で完全に磨き上げられたパーツを複雑な立体的階層で組み上げたムーブメント(L951.6)は、まるでガウディ建築の様です。
時計のムーブメントながら芸術的な建造物とまで言われており、その壮麗なムーブメントは磨き上げられた重厚なプラチナケースに収められます。
建築物や芸術品の世界において、緻密な計算の元に生まれた構造物は、時を超え人々を魅了していきます。
高級時計としてのダトグラフも未来にまで語り継がれる名品の資質を備えているのです。
時計の製造と仕上げで世界的に著名な巨匠、フィリップ・デュフォー氏もダトグラフを自身で所有し、そのたぐいまれな品質と美しさに賞賛を送っているのを何度も耳にしました。
ドイツの誇る格式高い「高級クロノグラフの傑作」A.ランゲ&ゾーネ ダトグラフを是非お手に取ってご試着してみてはいかがでしょうか。
ダトグラフ・アップ/ダウン
Ref.405.035、Cal.951.6
ケース径:41㎜、ケース素材:プラチナ
防水:日常生活防水、パワーリザーブ:60時間
価格:¥10,901,000(税込)
*A.ランゲ&ゾーネ製品は、2021年3月15日より値上げが予定されています。
詳しくはカミネ旧居留地店へお問合せください≫≫≫https://www.kamine.co.jp/shop/maison/
A.LANGE&SOHNE COLLECTION≫≫≫https://www.kamine.co.jp/watch/a-lange-and-sohne/