ツーンとした寒さと共に 今年もはや余すところあと僅かになりました。クリスマス、そしてお正月がもうすぐ目の前ですね。
12月は神戸・旧居留地の街路樹は色づいた葉を落としイルミネーションがキラキラと輝きます。
古い洋風建築とガス灯が連なり、最も神戸らしい美しい12月の街並みを楽しめます。
コートの襟を立てて歩いていると恋しくなるのがあたたかいコーヒー。
“人類がコーヒーに出会った瞬間”を描いた印象深いある伝説があります。
それは何世紀も前のエピソード。
「コーヒーの実を山羊が食べて興奮しているのを見つけた山羊飼いが、自分も食べてみたら精気がみなぎってくるのを感じ、近くの修道僧にすすめたところ、修道僧たちは長年悩んでいた儀式中の睡魔から救われ、以降 居眠り防止の“魔法の実”として重宝された」 というものです。
※ヤギ飼いカルディの伝説(UCCのホームページより)
コーヒータウンとも呼ばれるほど珈琲の名店が多い神戸。
神戸を代表する企業のひとつ「UCC」は日本で初めてコーヒーを発売したと聞きます。
そんな神戸には、多くのコーヒーショップがあります。
私個人のベリーベスト(お気に入りでも)は永年変わらずここ。
EVIAN COFFEE(エビアンコーヒー)
“金時食堂で昼食、エビアンでコーヒー”
実にシンプルで平凡なルーティーンでもあります☺
洒落たカフェもいいんですが、いろんな世代が訪れそれぞれの人々がコーヒータイムのひとときを過ごしている昭和の香りがする「純喫茶」スタイルが好きなのです。
オーダーはいつも 少し濃い目にオーダーするアメリカン。
夏にはアイスコーヒー(これがまた旨い)
何故ベリーベストなのかはコーヒーの優しい丸味のある味わいとレトロな居心地。
そこにはほっとさせる瞬間があるからなのです。
人類の発見した6大飲料のひとつ、「コーヒー」の世界は実に奥深いものがありそうですが、ここエビアンのコーヒーは先代から徹底してこだわり抜いたレシピに基づいたものだとか・・・。
豆はエチオピア、コロンビア、ブラジル産など多品種のコーヒー豆を浅入り焙煎し、細挽きし、それによってエグ味がなく柔らかい(優しい)丸い味になるとの事で、確かにそう感じます。
焙煎(豆挽き)にはこんな年代物のマシーンが使用されています。
焙煎された香ばしいコーヒー豆の香りが店内に薄っすらと漂います。
エビアンといえばサイフォンコーヒー
アルコールランプを使い、サイフォンで「ポコポコ」と古めかしい沸騰のさせ方をします。
ゆっくり抽出される美味しい一杯は、一日の活力。
夕方からもうひと頑張りそんな気分にしてくれます。
コーヒーの味覚の決め手は曳いた豆がサイホンで沸騰する際の攪拌(カクハン)が命とか。
スナップをきかせて独特のリズムでゆっくりかき混ぜる。
(かき混ぜすぎると苦味、エグ味が増す?)
この手首の回し方で、味の全てが変わってくるとか。
敢えて言えば、ハンドフィニッシュで個性が出ると言われる時計作りとも似たところがあります。
エビアンはモーニングも抜群で、エビアンをもじった造語 “アサビアン”はコンビーフに野菜、タンパク質と生クリームの糖質で朝のエネルギーをチャージ。
それに柔らかな風味の優しいテイストのコーヒーがよくマッチします。
この他、シンプルなトーストやサンドイッチ、ステーキサンドまであるのです。パンは神戸のイスズベーカーリー。古くから人気のミックスジュースも昭和の味!
先代が考えたという個性のあるレトロなロゴもこの店らしい。
大丸神戸店 西玄関、元町商店街の入口を入ってすぐ右のカドを元町駅の方に歩いてすぐ、穴門筋というところに「EVIAN」はあります。是非、お立ち寄りください
エビアンコーヒー »»» Evian Coffee
カミネ »»» https://www.kamine.co.jp/