本日ご紹介するカラトラバは、K18ホワイトゴールド製ケースに漆黒の黒文字盤が美しく、ヒンジで開閉できる裏蓋を備えています。
刊行されたばかりのパテック フィリップ・インターナショナルマガジンにカラトラバの特集記事があり、ちょうどティエリー・スターン社長がこの5227モデルについてこう述べています。
「父にこの時計を見せたところ、仕上がりがあまりにも完璧なため、父はヒンジ付きカバーの存在に気づきませんでした」
フィリップ・スターン名誉会長でさえ一目で気づかないほどケースの仕上げが優れていたという事です。
またこの記事の中でティエリー・スターン社長はカラトラバについて「カラトラバの最も困難な要素は文字盤です」と説明したうえで「私はカラトラバと共に育ちましたから、ケースのデザイン方法は知り尽くしています。しかしカラトラバはシンプルでなければならないので、優れた文字盤の創作はきわめて複雑な仕事となります。革新的であると共にシンプルであり続けなければならないのです」
と述べ、シンプルという言葉を繰り返します。
シンプルを追求していく作業がきわめて複雑な仕事となるとは実に印象的な表現です。
足すよりも引いていく方が難しいであろう事は想像に難くなく、改めてシンプルであるという事の意味を考えさせられます。
ぜひお手に取って究極のシンプルを感じてみてください。
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