こんにちは。クロノメトリー店です。
9月14日(土)からスタートする『グランドセイコー×ゼニス』フェア同時開催にあたり、両ブランドの情報を数回にわたりお伝えしてまいりました。
今回はフェア情報とは全く関係の無い小噺をさせていただきます。
『ゼニス怖い』
朝から暇をもてあました大人数名が集まり雑談をしていた。次第にそれぞれ嫌いなもの、怖いものを言い合っていく。 皆は蜘蛛や蛇、蛙などと言っている中にひとり、太郎という男は「いい大人に怖いものがあるとは情けない!おれは世の中に怖いものなんてないぞ!!」と大口をたたく。 皆が本当に怖いものは無いのかとさんざん聞いても「無いもんは無い!」と言う。しかし何度も念を押しているうちに、しぶしぶ「実はある…。」と白状した。何が怖いのかと聞くと『ゼニスの腕時計』。太郎は「ゼニスの時計の話をしているだけで気分が悪くなった」と言い出し、隣の部屋で寝込んでしまう。
そこで皆は「あいつは普段から気に食わんからゼニス攻めにして怖がらせてやろう」と大金を出し合い、大急ぎでゼニスの腕時計を買って戻り、隣の部屋で寝ていた太郎へ投げ込んだ。すると目覚めた太郎は怖がりながら「うわっ!ゼニスだ!ゼニス怖い!ゼニス怖い!!」と叫び出す。怖い怖いと言いながら笑顔で時計を腕に装着している。障子の陰でワクワク覗き見していた連中は一杯食わされたことに気付く。
怒った皆が「本当のお前の怖いものは何だ」と問い詰めると今度は「本当はグランドセイコーが一番怖い♪」…。
おあとがよろしいようで。
参考文献
風来山人編『刪笑府』。「まんじゅうこわい」の原話部分。