
パテック フィリップのムーブメントに施されている装飾の内、縞模様のものを「コート・ド・ジュネーブ」、鱗状の模様を「ペルラージュ」と呼びます。

コート・ド・ジュネーブは、「ジュネーブのさざ波」、ペルラージュは「パール」がその語源です。
これらは特に、パテック独自のものというわけではなく、スイスの伝統的なムーブメントの装飾技法ですが、どちらも美しさの追及のみをその目的としています。
コート・ド・ジュネーブはその名の通り波形をしていて、その頂点部分が線に見えるようになっています。
熟練した職人がグラインダーを使って手作業で模様を付けていきますが、当然その手間とコストだけでも相当なもの。
時計の作動や精度に直接関係無い部分にパテックがこれだけこだわるのは、やはりそれが「高級時計製作における伝統」だからです。
ところで、「海の無い国」スイスにおいて「さざ波」が立つ場所とはどこでしょうか?
それは「レマン湖」です。
スイスとフランスにまたがる、ヨーロッパでもかなり大きな三日月型の美しい湖で、ちょうどその三日月の先端がジュネーブ市街中心部に位置し、ジュネーブのシンボル的な存在となっています。
ちなみに、英語では一般的に「ジュネーブ湖」と呼ばれます。
パテック フィリップのムーブメントを眺めながら、遠いジュネーブ レマン湖の「さざ波」に想いを馳せてみるのも面白いかもしれませんね。
~これはジュネーブのパテック フィリップ本店 4階から見た「レマン湖」です~
パテック フィリップ展まであと18日です。
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