KAMINEスタッフブログ

パテック フィリップ 5539G-001 


現行ラインの中で最も新しいパテック フィリップのミニットリピーター トゥールビヨンは、紳士用としては最小サイズで37㎜
伝統的なオフィサーケースに内包された、超絶ムーブメント。
現代に存在する腕時計の最高機種のひとつと言えるでしょう。

この時計を手にされる幸せなお客様へのご納品シーン。

真空パックにはさみを入れる、いわゆる開封式です。

パテックの技師による厳重な検査完了後、
直接、誰の手に触れることなく、オーナーの前に運ばれます。

そして、初めてのレバースライド。
長く時計を扱う我々にとりましても、息を呑む緊張の一瞬です。

魅力的なヴィンテージルックスのオフィサーケースに搭載された、
ミニットリピーターとトゥールビヨンが収められています。

時計の径と厚みのバランスは、ぱっと見ただけで凄味を感じさせます。

文字盤上の磨き込まれたゴールドのアップライト
数字は少しの光でもやわらかく反射し、視認性を高めます。

ミニットリピーター トゥールビヨン搭載の
ムーブメント「R TO 27 PS」

左下に2本のハンマーが見えます。
その右隣り金色のカラトラバマークの部分が
スライドピースの動力を制御する遠心ガバナーです。
スライドピース(レバー)を引くと、小さいながらも
驚くほど高く、澄みきった力強い音色
で時刻を知らせます。

こうもりが羽を広げたように見える部分がトゥールビヨンの回転キャリッジの受け。

紫外線が潤滑油の品質を劣化させることを防ぐという考えから、
パテック フィリップはトゥールビヨンの回転キャリッジを表に見せないところも、
より一層、魅力を増幅させます。
(地板の一部は照明の影響でゴールドに写っています。)

それではしばし、至福の音色をお楽しみ下さい。


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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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