KAMINEスタッフブログ

パテック フィリップ 創業175周年記念式典

2014年10月15日
ジュネーブ パテック フィリップ本社で開催された
創業175周年の記念式典に招かれ、
参加してきました。

ジュネーブのプラネワッツというところにある
パテック フィリップ本社は、真ん中にヒゲぜんまいの巨大オブジェが象徴的な建物です。

その大きな建物をすっぽりと巨大テントで覆い、
イベント用の大スケールの会場に変貌。

中のメインフロアの正面と両サイドの三方向にパテック フィリップ社の歴史を映像と大音響で3Dで表現したショータイムからスタート。

そのあと、スターン家の親子 3代目フィリップ氏と、4代目ティエリー氏がゲストへのスピーチで会場を沸かせます。

ゲストは世界中のパテック フィリップを取り扱うお店の中の一部のオーナーです。


これは175周年の記念に発表された、目玉モデルと言える5175R-001

上代は3億円を超え、限定7本の製作。
永久カレンダーにソネリ(定刻チャイム)や、ミニッツリピーターなど、
数多くの超絶的に難しい機構を組み込んだモデルです。
直径47.4㎜の手巻き で、時計本体をクルクルと回転させることができます。

これは5175用 限定7個の専用BOX。

手彫りの金細工の飾りがBOX内部にほどこされた、時計の箱としては超豪華で大きなものです。

次に続くのが、5275P-001。

プラチナ製 ジャンピングアワー(ストライキングゴング付)。
毎正時にパテック特有の美しいチャイムがその「時」を知らせます。
この時計の凄いところは、分針、秒針がデットビートセコンドである ということです。(コンスタントフォース)
機械式のステップ運針で毎正時になると、時針のかわりにパネルも瞬時にかわりソネリゴングで美しい音色が響きます。

これは5275の内部。

古典的で美しいムーブメント。左にはソネリON・OFFのスイッチが。
上代は約3800万円(税込)。
限定数は175本。

今回発表モデルの中で、ごく僅少の製作となった
ワールドタイム5131-175と、7131-175。(婦人用ダイヤ入)。

パテックフィリップのジュネーブ本店から見えるレマン湖の風景が、美しいクロワゾネ(有線七宝)で描かれた
ワールドタイムです。

大勢の方からのご要望を頂きましたが、入手困難となっています。


その他、数々の175周年限定モデルが発表されましたが、
世界中からのオファーにそのどれもが製作数量が少ないため、
レアピースとなり、手に入れる事が困難な状況です。

創業175周年記念 タイムピース はコチラをクリック

限定生産数の多かった、5575G-001。

WGにブラックダイヤルのGコンプリに多い組み合わせ。
センターには美しいムーンフェイズと共に、星空が描かれています。
上代:¥5702400

パテック フィリップ本社 会場内の壮観なデザートブッフェルームを2階から見た画像です。

スイーツの好きなティエリー・スターン社長 肝入りのデザート。
見たことも食べたこともない、珍しいお菓子が色とりどりに美しく並べられていました。

イベントの始まる前の時間、ジュネーブ旧市街にある、パテック フィリップ ミュージアムを3度目の訪問。

19世紀後半からのスイス時計の歴史は、ここに集約されていると言っても過言ではありません。
飾られているどの時計も、実際に作動し、最良のコンディションに整えられています。
長年かけてスターン家が収集したものが、広く美しい数フロアに展示されています。
10月中旬からは175周年をテーマとした特別展が開催されています。
ここは、入場料さえ払えば誰でも入れますので、
ジュネーブに行かれる方は、もしお時間あれば是非、見学下さい。

ジュネーブに2泊という弾丸ツアーでしたが、
スターンさん親子にも直接祝辞を申し上げることができ、
貴重な体験と共に、有意義な出張となりました。

次の200周年は、はたしてどのような事になるのでしょう・・・。


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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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