やはりこのモデルを詳しくお伝えしなければなりません。
今年の新作の中で
最もハイエンドに位置づけられる
『 ツァイトベルク・ミニッツリピーター 』
この前で写真を撮るのがジュネーブサロンでは
恒例になっています。
一見、ツァイトベルク・ストライキングタイムのように見えますが
ゴングの位置やボタンの位置が変更されております。
こちらが実機画像
ゴングが円形で無い特殊な形になっており
ストライキングタイムは内から外にハンマーが叩くのとは逆に
こちらのモデルは外から内にゴングを叩く機構になっております。
また一般的なリピーターのようなスライダーは存在せず
ボタン操作によってリピーター機構が動く仕組みになっています。
時計が動く動力とリピーターの動力を同じ香箱から担っており
画像では見難いですが、パワーリザーブが残12時間になるところに
赤い表示があり、ここを下回るとリピーターの作動が出来ない機構になっています。
驚くことに、この機構を詰め込んだにもかかわらず
ケース径はストライキングタイムと同じ44.2ミリ、厚みが1ミリ厚くなっただけです。
リピーター機構は10分単位で鳴る『10進ミニッツリピーター』
リピーターが鳴っている間は時計表示駆動と切り離され、
リューズ引き出しも出来なくなります。
(ただし内部で時刻はしっかりと刻んでいます。秒針のみ動いている)
例えば、12時59分50秒あたりでリピーターを作動させれば
全てのゴングを打ち鳴らし終わるまで約20秒かかりますので
鳴り終わった瞬間に時刻ディスクが瞬時に動くことになります。
ランゲ&ゾーネが満を持して世に送り出すリピーターの凄さ少しでも分って頂けましたでしょうか??
ただのツァイトベルクのリピーターだと思っておられた方、ランゲ&ゾーネのマイスター達は只者ではありませんよ。