グランドセイコーとゼニスの共通点・・・
それは36,000振動の自社キャリバーモデルがあるということです!
そこで、心臓部と言える脱進機を簡単に比較してみました。
グランドセイコー 自動巻10振動ムーブメント「9S85」
この振動数に耐える部品作りとして採用したのが”MEMS”という最新の加工技術です。
この技術により切削と比べて複雑な形状が精度良く、更に滑らかな表面仕上げが得られるようになりました。またスチールより硬いニッケルを含む合金を部品として使用し形状の工夫により軽量化し、時計部品としての精度と耐久性も格段に向上しました。
SBGH001 ¥648,000(税込)
ステンレスケース(40.2mm)
自動巻
パワーリザーブ:最大55時間
10気圧防水
ゼニス 自動巻き10振動ムーブメント「エル・プリメロ」
シリコン素材を脱進機部分に採用。
スチールより硬度が高いため磨耗を低減でき、より軽量なため少ないエネルギーで同じ結果をもたらす事ができます。また非磁性、磨耗と耐腐食性を併せ持つなど、機械精度の限界を打ち破る次世代の素材です。
機械式ムーブメントが追求するオイルフリーを実現させる最も重要な要素を備えています。
シノプシス \831,600(税込)
ステンレスケース(40.0mm)
自動巻
パワーリザーブ:50時間以上
10気圧防水
各メーカーは新しい脱進機の開発に努めています。
狙いは脱進機の無注油化です(油の劣化による精度低下を防ぐ目的)。
硬くて完全な平滑面を持つシリコン素材は、それを実現させるための重要な要素を備えています。
では、注油という問題が解決されつつある中、なぜ各社は脱進機の開発を続けるのか・・・
大きな理由は、駆動効率の改善です。駆動効率を改善できれば、香箱のトルクを増やすことなく、
慣性モーメントの大きなテンプ(重力の影響を受けにくくなり高精度が期待できる)を回したり、
振動数を高めたり(1秒をカウントする為の振動数が高いほど高精度が期待できる)、
また複雑機構を載せたり、パワーリザーブを延ばしたりと、可能性を広げる事ができます。
上記を目的とし、自社キャリバーの開発を続けるメーカー。
今回はその中でも”グランドセイコー”と”ゼニス”にフォーカスし、
簡単ですがムーブメントの違いをお伝えさせて頂きました!
最先端の技術を駆使する”グランドセイコー”、
また最先端の素材を駆使する”ゼニス”。
それぞれに魅力があります。
どちらもクロノメトリー店にてお取り扱いしております!
是非、ご覧にいらしてくださいませ。
カミネ クロノメトリー店
Tel.078-391-1571
Open.10:30-19:30(不定休)