あたらしい年が始まり、はや一週間。
今日は雨。
雨音は人の心を落ち着かせる効果もありますが、冬の雨の日など特に、ゆったりと読書を愉しみたいものです。
ちょうど3年前に初版が出たもので、おすすめしたい本があります。
「カルティエを愛した女たち」
著者はフランス在住の日本女性。
165年以上の歴史を誇るトップメゾンの軌跡。
カルティエの創出するジュエリーやウォッチは常に社会の移り変わりとともにあり、それぞれ時代の流れや息吹を感じます。
この本は、そんなカルティエをこよなく愛した8人の女性の「光」と「影」ある生涯を軸に カルティエの歴史が描かれています。
モナコ伝説の王妃 グレース・ケリーに
カルティエの代名詞「パンテール」を体現していたジャンヌ・トゥーサン。
女性たちの人生とそこに介在するジュエリーと歴史的なエピソードは奥深く、読み知ることでカルティエの見方、ジュエリーの見方に気付かされるものがあります。
ジュエリーやウォッチのトレンドの向こう側には、それぞれの時代の世相が潜んでいます。
その歴史に寄り添ってきた数々の「カルティエ」は、今なお世界中の女性の憧れでもあります。
「カルティエを愛した女たち」 川島ルミ子著(集英社)
是非、ご一読ください。