およそ200年間、世界最高レベルの機械式時計を作りつづけている“A.LANGE&SOHNE”(ランゲ&ゾーネ)
その技術の最深部を学ぶためドイツのドレスデンへ行ってまいりました。
まずドレスデンに着いて、目に飛び込んできたのは
ランドマークでもある国立歌劇場(オペラハウス)”ゼンパー・オーパー”
第二次世界大戦での爆撃による大火災など、数々の苦難を乗り越えてきたこの歌劇場は
街中でも圧倒的な存在感を放ち、地元の人々からも愛されつづけています。
ここでの公演は入手困難になるほどだそう!
時計好きの皆さまはご存知かもしれませんが、
ここにはかの有名な機械式デジタルの”五分時計”がございます。
なんといってもこちら、世界で初めて五分式の仕組みを持った時計なのです!
オペラ鑑賞中の暗闇でも時刻が分かるようにとランゲの創始者アドルフ・ランゲと、
その師である宮廷時計師グートケスが共同で製作。
このパネルは視認性に優れているだけでなく、瞬転時に音も無くなめらかに時を刻む逸品です。
現代のランゲ&ゾーネが作る腕時計にも、アウトサイズデイト(大型日付表示)や
ツァイトヴェルクの瞬転ディスク式デジタル表示など、この時計の発想が随所に息づいています。
石畳がつづくドレスデンの街並みはとても趣深く、どこを切り取っても絵葉書のようでした。
ランゲ&ゾーネにまつわる市内見学の次は、最新のビル工房でのアカデミー!
世界屈指の技術をもつ工房を訪ねます。
この続きは後編で!