好きな時計、いい時計を身に着けたい。
でも、金属アレルギーで困っているあなたへ、時計修理技能検定を所持している私から
“素材から学ぶ”時計の選び方、お伝えします!
まず、金属アレルギーを引き起こす仕組みを簡単に説明しますと…
金属から溶け出した金属イオンが体内のたんぱく質と結合し、
新たなたんぱく質に変性します。
それを体が「異物」とみなすことによってアレルギー反応が生じ、
金属が触れた部分や周辺に赤みや痒みを起こします。
金属アレルギーを引き起こす主な原因物質を上から順に挙げていきます。
「水銀・ニッケル・コバルト・スズ・パラジウム・クロム・銅・白金・亜鉛・金」
金や銅以外は、あまり馴染みのない素材名かもしれないですね。
「金」に関して、純金(純度は24分率表示ですので、純金=24金)は
アレルギーを起こしにくいのですが、
時計のケースやジュエリーは18金で製造することがほとんどです。
18金とは75%の純度の金と25%の他の物質でできており、
金属アレルギーはその25%の物質が原因で引き起こされていると考えられます。
「金」の中でも、18金イエローゴールドはその原因物質の影響か、
ホワイトゴールドやピンクゴールドに比べると、
比較的アレルギーを起こしにくいとされています。
(※個人差がありますので過敏な方にはオススメできません。)
その他ジュエリーなど貴金属に使われる素材では、
プラチナもアレルギーを起こしにくいとされています。
参考程度ですが、時計のケースに使われている素材で
金属アレルギーを起こしにくい素材もご紹介します。
まずは、一番馴染みのあるステンレススチール。
人気のカルティエでは、紳士・婦人用ともに多用されていますね。
軽くて丈夫なチタン。
ブルガリやウブロ、ゼニスなどでよく使われる素材です。
アレルギーを起こしにくいのに加え耐食性にも優れており、
無毒性(有害な影響が見られにくいこと)、
生体適合性(異物として認識されにくいこと)に優れています。
傷に強いセラミック。
人気のシャネルJ12は誕生とともに時計業界にこの素材を浸透させ、
今では多くのブランドがセラミックを使用した時計を作り出しています。
耐熱性・耐摩耗性・耐腐食に優れており、経年劣化しにくいことが特徴です。
J12が夏に需要が高くなるのも納得ですね!
軽くて強いカーボン。
ゼニスやウブロ、ロジェ・デュブイやリシャール・ミルなど、
男性に人気のブランドでよく使用されます。
鉄と比較すると比重が4分の1なのに対して、強度はなんと10倍!
さらには耐摩耗性、耐熱性に優れています。
素材の長所を知ると、よりライフスタイルに合った時計選びができます!
店頭でご相談いただきましたら、お客様に合った最高の時計選びのお手伝いをさせて頂きます。
是非、いつでもお気軽にご相談ください!
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