KAMINEスタッフブログ

【Watches and Wonders 2024】ショパール新作ウォッチ-記憶に残る豊作年

ボジョレーヌーヴォーのようなキャッチコピーから始まりましたが、今年のショパール!鮮やかな新作で我々出向メンバーを興奮させてくれました!!

新作はざっくざく豊作だったのですが、今日語りたいのは世界最高峰のマニュファクチュールウォッチのひとつである「L.U.C」。

こちらが今、かなり盛り上がりを見せています。
新作を手に取った瞬間、一同から「イイですね〜!!」と感嘆の声が。

L.U.Cで特にピックアップしたいのは3本。

まず一つ目はコレクションを代表するXPSから、新たなカラーが登場しました。

L.U.C XPS 40㎜ 手巻き ¥1,749,000(税込)

その新色とはスイスの豊かな森を思わせるような深い緑の「フォレストグリーン」。落ち着いたカラーに大胆なシュマンドフェール、太めのドーフィンフュセ型針…これらが薄型のクラシックなケースに見事にマッチしています。

40ミリのケースはきっとシャツの袖口からちらっと覗くサイズ。ヴィンテージ調のカーフベルトとグリーンの文字盤がさらりと見えるなんて粋なこだわりを感じさせる使い方が想像できますね。


ムーヴメントはL.U.Cを代表するL.U.C 96.12-L、「通称96ムーヴ」。

マイクロローターに刻印された「L.U.C」という文字もなんとも言えないロマンを感じます。今では、数多い自動巻き機構のマイクロローターの中で、長年TOPレベルの評価を得ているのが、このムーブメントです。

二つ目にご紹介するのはジャンピングアワー。

ローズゴールド×白文字盤が以前限定で発売されていたので見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。ただ、やっぱりこのホワイトゴールドに黒文字盤という紳士的コントラストは無性に心惹かれるものがあります。

L.U.Cクアトロスピリット25 40㎜ 手巻き ¥7,425,000(税込)

そして実際に目にすると、このグランフーエナメルの力強い風合いは筆舌に尽くしがたい!!エナメルに少しぽてっとした白いインデックス、人の手で生み出されることでしか実現できない温かみのあるテクスチャーがたまらないですね。


さらに驚きなのはクアトロと呼ばれるロングパワーリザーブのムーヴメントを搭載していること。このムーヴメントは4つの香箱を積むことで長時間ストレスなく使用できる設計になっています。通常ジャンピングアワーには強いトルクが必要なのでパワーリザーブを長くすることは難しいのですが、こちらはまさかまさかの192時間。そのとんでもない馬力の機械を1.02㎜のケースに収めているというのも注目したいポイントです。

上記の2つかなりマニアックな濃い内容になっていますが、さらに濃厚なものが久しぶりに登場しました。

「カリテフルリエ」

L.U.Cカリテフルリエ 39mm 自動巻き ¥3,003,000(税込)

この言葉を見ておおっとなった方、かなりマニアですね。カリテフルリエはこの世で最も厳しい時計の品質規格といっても過言ではないほど、良い意味でクレイジーな品質規格です。

その過酷さゆえ2001年に発足されて以来、カリテフルリエの認証を受けた時計は毎年登場することはなく、登場年には「出た!!!」と尊敬・驚き・興奮、そして期待感がないまぜになった気持ちを抱くほどです!!

(カリテフルリエについて語るとブログが埋まってしまうのでとにかく厳しい試験だということをインプットしていただければと思います。)

この時計、39㎜のコンパクトなサイズ感にエッジィな大きめラグ、中央部とインデックス部分で変わる仕上げ、飴色のベルトに太めのワンポイントステッチ、ムーブメントは22Kローターにロジウムコーディングをしているなど…秀逸な箇所はたくさんありますが…。

何よりお伝えしたいことは、この超絶技巧ムーヴメントを普段使いしやすいステンレスケースに搭載したということ!!

アンバランスを楽しむ究極の贅沢…。この愛すべき矛盾感がこの時計を唯一無二の時計としてさらに魅力的にしているのだと強く感じました。

最後に1番注目を集めた新作。
今年も出ましたね!!!

L.U.C×アルパインイーグルの最強タッグ。これはもうアベンジャーズと言っても良いのではないでしょうか。

アルパインイーグル41 XPS TT 41mm 自動巻き ¥3,927,000(税込)
1963年、カール・ショイフレ3世(中央)がショパールを買収し、ショイフレ家がオーナーファミリーとなる。右が現共同社長、カール-フリードリッヒ・ショイフレ。左がその息子、カール-フリッツ。カール-フリードリッヒが創造した「サンモリッツ」をカール-フリッツが“再発見”、親子で再解釈したのが「アルパイン イーグル」である。

上記写真、文出典:
ショイフレ家3代の絆が結実した、ショパール「アルパイン イーグル」 | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]

カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏(中央)、カール-フリッツ・ショイフレ氏(右)


こちらです!
もう何かを語る必要もありません。ストレートにカッコイイの一言。
それがこの新しいアルパインイーグル。

このために開発されたという贅沢な開発背景を持つオープンワークのムーヴメントの基盤になっているのは、そう!あの「96ムーヴ」です。10時位置には巻き上げ効率の良いマイクロローターが軽快に動く様子が見て取れます。波紋のように広がった同心円状を基調としたムーヴメントはサンドブラスト仕上げが施されており、ケースの仕上げとのコントラストが絶妙にマッチ。薄型なのにのっぺりしないところが流石ショパールと言わざるを得ないところですね。

しかもなんとこちらチタンケースなのです。アルパインイーグルのチタンケースは今までにも登場していましたが、薄型で実現できるとは!
予想を裏切る軽さが嬉しい驚きをもたらしてくれました。

現代的でありスポーティでありエレガント、その上、超ど級のムーブメント搭載。この欲張りな要望を満たしてくれる新たなアルパインイーグルに今年も心躍らされました。


さて、ショパールの新作まだまだ紹介したいものもたっくさんあるのですが、そろそろ他ブランドとバトンタッチ。気になるショパール新作の続きはぜひ店頭でご紹介させてください♪ご質問などはカミネオフィシャルLINEでも受け付けております!

ショパール正規取扱店
カミネ トアロード本店
078-321-0039
〒650-0021 神戸市中央区三宮町3丁目1-22
営業時間:10:30~19:30(無休)
https://www.kamine.co.jp/shop/torroad/

CHOPARD – ショパールウォッチコレクション
https://www.kamine.co.jp/watch/chopard/

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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