KAMINEスタッフブログ

【Watches and Wonders 2024】唯一無二のコンプリケーションウォッチ-クレヨン(KRAYON)

Watches and Wondersの期間はメイン会場だけでなく、ジュネーブ中でイベントやワークショップが開催されます。

ジュネーブ市をあげての一大イベント、まさにお祭りですね!

こちらはレマン湖湖畔のホテル「ヴォ―リバージュ」。

1865年から続く、ジュネーブ最古の5つ星ホテルでもあります。

Watches and Wondersの会期中、このホテルでは、独立系時計メーカーが集まり展示を行っています。

見にきたのは「KRAYON – クレヨン」、カミネでは昨年より新たに取り扱いをスタートした独立系ブランドです。

年間の生産本数はごく限られていますが、じっくりと時間をかけた手作業による仕上げや希少性の高さ、作り手との距離の近さなど、大手ブランドにはない魅力をもつ独立系メーカーは近年爆発的な人気をみせています。

ジャン・アルノー

創業は2013年とまだ新しいメーカーですが、LVMH会長兼CEOベルナール・アルノー氏のご子息であり、ルイ・ヴィトンのウォッチ部門ディレクターのジャン・アルノー氏や、F1世界選手権を主催する国際自動車連盟の会長も務め、アカデミー賞女優で時計好きとして知られるミシェル・ヨー氏のパートナーでもあるジャン・トッド氏など、名だたる業界人を顧客に持っています。

ジャントッド、ミシェルヨー

また、時計界のアカデミー賞と言われる「ジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)」を2018年と2022年の2回も受賞しており、KRAYONの時計作りは高く評価されています。

下記写真は輝かしい経歴を持つ「クレヨン」のオーナーエンジニア、レミ・マイヤ氏。

そして、今回の一番の目玉はこちら。

先述のジャン・トッド氏のために制作された「エニィウェア」のユニークピースです。

プラチナケースが採用され、文字盤はヴィンセント・ヴァン・ゴッホの絵画“星夜月”をイメージしています。

ジャン・トッド氏(左)と、創業者のレミ・マイヤ氏(右)

よーく見ると、モザイクアートのように文字盤が細かく区切られており、ひとつひとつ色を変え、描かれています。

ここまで細かく、かつ色彩豊かな文字盤は見たことがなかったので、思わずどうやっているのか聞いてみると、文字盤のプレートに小さなくぼみをいくつも彫り込み、そこにエナメル職人が手作業で各色を何層も塗り重ねているとのこと。

素晴らしい職人技です。

そして、次もすごいのです。

2023年のオンリーウォッチのために制作された、こちらもユニークピース。

色々あってオンリーウォッチが延期になったため、運よく目にすることができました。

ベルギーの画家テオ・ファン・レイセルベルへの「ブローニュ=シュル=メールの月光」を再現した時計です。

こちらは実際に文字盤に筆で色を付けているとのこと・・・

創業者であり、設計者のレミ・マイヤ氏はアートがお好きで、美術館に行くのが趣味だそうです。

絵を再現した文字盤や、エニィウェアのロマンティックな機構など、KRAYONのアーティスティックな時計作りも納得です。

最後はこちら。

2023年の10月に発表されたばかりのエニィウェアオーロラ。

世界限定25本ですが、既に完売しているとのこと。
カミネでも発表以降、お問い合わせを多くいただいたモデルです。

今回、新作発表はなかったですが、KRAYONのユニークピース、アートピースを実際に見て、触れて、KRAYONブランドの世界観にどっぷり浸かることができました。

本当は、エニィウェアのユニバーサルサンライズ・サンセット機構や、ムーブメントの仕上げについても書きたかったのですが、長くなってしまったので、今日はここまで。

エスパス ド カミネでは、このブログでご紹介した2本のユニークピースのベースとなったモデル、エニィウェアのホワイトゴールドモデルを展示しております。

エニィウェア WG
C030-01

今回書ききれなかった、機構やムーブメントについても実機をご覧いただきながら、ご紹介させていただきますので、ぜひお店に遊びにきてください。

クレヨン正規取扱店
エスパス ド カミネ
兵庫県神戸市中央区播磨町46 ニッケ播磨町ビル
10時30分~19時30分(水曜定休)
TEL 078-325-3600

KRAYON – クレヨン ウォッチコレクション
https://www.kamine.co.jp/watch/krayon/

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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