KAMINEスタッフブログ

【動画で解説】知らないと危険?機械式時計の「日付変更禁止時間帯」とは

機械式時計をお使いの方なら、一度は「日付変更はこの時間帯(夜など)にしないでください」と聞いたことがあるかもしれません。
でも、なぜ夜の時間に日付修正するのはダメでしょうか?
それは日付の歯車と時間の歯車が連動しているため、
強制で日付を進めようとすると、歯車の破損につながるからです。

と、言われても想像しにくい仕組みでもありますので、
今回は教材を使い、動画を見せながら解説していきます!

動画は3パートに分かれています。
① 日付早送りの構造
② 日付の変更の仕組み
③ 日付変更禁止時間帯で変更検証

① 日付早送りの構造

まずは、日付早送りの構造を見てみましょう


② 日付の変更の仕組み

続きまして、真夜中に起こる日付の変更の仕組みを見てみましょう

③ 日付変更禁止時間帯で変更検証

さて、変更禁止時間帯に日付を修正するとどうなるのかを見てみましょう

いかがでしょうか?
時計の日付を修正する際に、この時間帯を避けて修正しましょう。
ほとんどの時計は6時(午前午後問わず)が安全ですのが、
針を6時にしてから日付修正をするのがおすすめです。

ただし、曜日やムーンフェイズ等より複雑な時計であれば、この切り替え禁止時間帯が異なるケースも多いので、一度取扱説明書をご確認ください。

反面、0時に早送りしてもいいムーブメントもございます。
その中の一つはブライトリングを代表するムーブメント、B01(ナビタイマーや、クロノマット等に搭載)です。
2009年に発表されてから今でもすごく頼りにできるムーブメントだとよく言われています。
ご興味ある方は、ぜひカミネ クロノメトリー店に足を運んでいただけますと幸いです。

今回のブログは以上となります。
ご不明点や、相談ごとがございましたら、カミネ ラボ店の技術スタッフにお尋ねくださいませ。

【お問い合わせ】
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※当社販売品以外や正規品以外の時計についての修理やご相談も柔軟に対応させていただきますが、お受けできない商品もございます。(アンティーク、フェイク品など)

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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UPDATE: 2025.03.27
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