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美しきタイムピース『ローマン・ゴティエ』

ローマン・ゴティエ氏

ローマン・ゴティエは、スイス・ジュウ渓谷において2005年に創業した高級時計ブランドです。その時計コレクションには、創業者ローマン・ゴティエの専門分野である精密工学と出身地であるジュウ渓谷の伝統的な時計作りが融合されています。搭載されたムーブメントはすべてローマン・ゴティエ自身が設計しており、製造、装飾・組み立て、調整に至るまですべての工程を自社工房で一貫して行っています。

ジュウ渓谷

創業者ローマン・ゴティエは1975年ジュウ渓谷に生まれ、この地で伝統的なオートオルロジュリーへの情熱、機械学への理解、デザインに対する鑑識眼を養いました。そして専門学校で精密工学を学んだ後、時計部品メーカーの機械プログラマー兼オペレーターとしてキャリアをスタートさせました。

(すべて手仕上げ)
(ブリッジ)

ローマン・ゴティエの特徴の一つである「ムーブメントの仕上げ」は精密工学による“パーツの高い加工精度”と伝統的な手法である“手作業による面取り”によって実現されています。


2002年には自身の時計ブランド設立のためMBAを取得し、
2005年にローマン・ゴティエブランドを創設
2007年のバーゼルワールドでファーストモデル「プレステージ HM」を発表しました。

その後、プレステージ HMS(2010年)、ロジカル・ワン(2013年)、ロジカル・ワン シークレット(2014年)、インサイト マイクロローター(2017年)を発表。これらの時計はクラシカルで洗練された作品、現代的でカジュアルな作品、そして極めて優美な芸術的作品を網羅しています。

ロジカル・ワン

工房ツアームービー
ローマン・ゴティエ、美しいタイムピースの製作工程
をお楽しみください。

2013年、「時計界のオスカー」と称されるジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)において「ロジカル・ワン」はメンズコンプリケーション部門のグランプリを獲得しました。

独創的な作品を含む多くの実績によって、高級時計財団(FHH)はローマン・ゴティエの専門的知識と技術を認め、「最高峰の時計を作る」ブランドとして認定、2016年に財団のパートナーブランドとなりました。

ローマン・ゴティエにはもうひとつ、ブランドの柱となるコレクション「インサイトマイクロローター」があります。このコレクションによって最高級の自動巻きウォッチを作り出したローマン・ゴティエは、気品と性能、正確さとパワー、シンプルと壮麗といったあらゆる面において最上のクオリティを実現しました。

インサイト・マイクロローター

インサイトマイクロローターの時針、分針、スモールセコンド表示は美しく仕上げられた自社製キャリバーによって時を刻みます。ベースからすべて自社で製造されたムーブメントは22Kゴールド製の両方向巻上げ式マイクロローターが特徴です。小型ながらも業界一の厚さを誇るゴールド製ローターはルビー製ベアリングが取り付けられた2つのブリッジ(受け)の間を回転するので摩擦を最小限にし、耐摩耗性に優れています。また、回転は滑らかであり音を立てません。このマイクロローターの動きは文字盤側、ケースバック側双方からご覧いただけます。

マイクロローターの動きがどんなに微細でも、またどちらの方向に回転しても確実に2つの香箱を巻き上げ、フルに巻き上げた状態で80時間のエネルギーを確保します。ツインバレルは調速機構に一定のトルクをもたらすように直列配置されていますので、ゼンマイの状態に関わらず安定した精度を保ちます。

2020年、ローマン・ゴティエはインサイトマイクロローターこそ、スケルトンモデルに最も適しているプラットフォームだと考え、インサイトマイクロローター・スケルトンを発表しました。ムーブメントの地板とブリッジにチタンを使っているため、スケルトン化に必要な強度と軽さを確保することができました。ムーブメントの重量はなんとわずか15.95gです。また、ローマン・ゴティエの面取りのスペシャリストが、チタン製の地板とブリッジ全ての面を取り、その面を整え、手作業で磨きを施すのに250時間以上かかります。さらに装飾等の他の工程も含めると、1つのムーブメントの仕上げを完了するのに、実に350時間もかかるのです。

2021年には新たな取り組み「レガシー」を導入

ブランドを代表するいくつかのモデルの生産を終えることを決断しました。ローマン・ゴティエの作品はもはやブランドのみならず、スイス時計産業にとっても豊かな遺産として貴重な価値を持っています。そのため、非常に困難な決断ですが、時計の無形の価値を高めるため、そしてコレクターの皆様が所有する時計の価値を守るために必要だと考えています。(https://romaingauthier.jp/legacy/)

「ロジカル・ワン」ファイナルエディションはこのような決断のもとに発表されました。ブランドを最も象徴するモデル「ロジカル・ワン」は2023年までにホワイトゴールドケース、チタンケースそれぞれ20本のみのオーダーを受け付けて生産を終えます。

これらのファイナルエディションには、最後のオーダーピース20本だと特定できるシリアルナンバープレートや美しく輝くバゲットダイヤモンドが特別なしるしとしてブリッジの上に取り付けられています。 (https://romaingauthier.jp/news/finaleditions/)

ローマン・ゴティエの商品に関するご質問はカミネ 旧居留地店にお気軽にお問合せください。

カミネ 旧居留地店
Tel.078-325-0088
Open.10:30~19:30(無休)

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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