半世紀の休業を経て、1994年にA.ランゲ&ゾーネ復興第一弾コレクションとして披露されたランゲ1。
発表当時からオフセンターのダイヤルやアウトサイズデイト、72時間のロングパワーリザーブなどが話題を集め、以来ブランドを代表する象徴的なモデルとなりました。

アウトサイズデイトは、通常の腕時計のデイト表示と比べると大きさおよそ3倍、しっかりとしたフレームに縁取られた10の位の窓と1の位窓のデザインは、ドレスデンのゼンパー歌劇場にある五分時計から由来します。

この五分時計の生みの親でとなるヨハン・クリスチャン・フリードリッヒ・グートケースが、ランゲ創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲが師事していた義父であり、この五分時計に着想を得てランゲ1のアウトサイズデイトが生まれました。

誰もが美しい配置と感じるよう設計されたランゲ1のダイヤルデザイン。
ダイヤル直径と時分サークル直径の比率、アウトサイズデイトの縦横の辺の比も、いわゆる黄金比と呼ばれる「1:1.618」となっています。
アウトサイズデイト、パワーリザーブ、スモールセコンドの中心がすべて縦の直線上に配置され、さらにアウトサイズデイトとスモールセコンドの中心点と、オフセンター時分針の中央を線で繋ぐと二等辺三角形が浮かび上がります。
シースルーケースバックからは4分の3プレート、ビス留めのゴールドシャトン、チラネジテンプといったザクセン・マニュファクチュールの伝統を鑑賞できます。

このムーブメントの特徴的な4分の3プレートは、大きな軸受けで覆うことで安定性を大幅に向上させることができますが、非常に高度な組み立て技術が求められます。

ダイヤル下部に描かれたDOPPELFEDERHAUSという文字、 “DOPPEL”は「2」、“FEDERHAUS”は「香箱」を意味し、2つの香箱によって72時間というロングパワーリザーブが実現しました。
すべてのムーブメントに一度目の組み立てで動作確認やパーツの調整を行い、すべて分解してから仕上げを施して再度組み立てるという「二度組み」が行われ、惜しみない手間と時間が費やされています。
最高の技巧で完璧を追求するA.ランゲ&ゾーネの魂は、一つ一つのタイムピースに完璧に反映されています。
1845年ドイツ・ザクセンで誕生以来、歴史の波に翻弄されながらも、時計製作の伝統と独創的な哲学を守り続けた世界最高峰の機械式時計「A.ランゲ&ゾーネ」の世界観をカミネ 旧居留地店にてご体験ください。

【カミネ 旧居留地店】
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A.LANGE&SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ)ウォッチコレクション
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