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ブレゲを着けて、パリのブレゲ・ミュージアムを訪れる。

パリのヴァンドーム広場、ブレゲブティックに併設されたブレゲミュージアム。

2025年に創業250周年を迎えるブランドの長い歴史の中で生まれたマスターピースを約250点、創業者のアブラアン=ルイ・ブレゲが書き残した設計図や資料、顧客からの手紙などを保存・展示しています。

館長を務めるのは、ブレゲ家の7代目エマニュエル=ブレゲ氏。
彼はブレゲ社の副社長も兼任しています。

W&W2024の帰りに時間ができたので、見学してきました。

時計の歴史に大きな影響を与えたアーカイブピースがいくつも展示されています。
ブレゲミュージアムで過ごした時間は、まるで時計史の中に入り込んだようでした。

ペルペチュアルウォッチ「No.1/8/82」
世界で初めて「自動巻き」を実用化したのがブレゲです。
当時の自動巻きは、今のような回転ローターではなく、振り子のように振れる分銅によって巻き上げていました。
現在のトラディションコレクションのローターは、この分銅を模した形をしています。

トゥールビヨンウォッチ「No.1176」
ご存知のようにトゥールビヨンを発明したのもブレゲです。
この時計はブレゲの3作目のトゥールビヨン
ブレゲがはじめてトゥールビヨンを商品化したのは1805年。
今なお各社が技術力を示すために製造を続けるトゥールビヨンが形になったのは、200年以上も前だったのです。

ブレゲの文字盤デザインの多くは、創業者アブラアン=ルイ・ブレゲの生み出したデザインを基にしています。

クラシック7137 と「No.5」

クラシック7337 と「No.4691」

トラディション7057 と「No.960」

そして、今回一番お伝えしたい場所がこちらです。

ブレゲミュージアムの一角、
金庫のような扉の奥には、ブレゲ創業からの顧客台帳が保管されています。

18世紀から続く顧客台帳には、
フランス王妃マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、
ロシア皇帝アレクサンドル1世などの歴史的な人物や
身分の公表が固く禁じられている現代の著名な方々方々まで、錚々たる顧客の名前が書かれています。

そして、ブレゲのオーナーになられた方もこの顧客台帳に名前を連ねることができます。
1775年から続くブレゲの歴史の1ページに名前を入れることができる。
オーナーになられた方だけの特権ですね。

事前に予約が必要ですが、タイミングがあえば顧客台帳を見せてもらうこともできるそうです。
ブレゲを着けて、パリのブレゲミュージアムを訪れる。
なんとも優雅な旅ですね。

いずれは私も・・・

エスパス ド カミネ
https://www.kamine.co.jp/shop/lespace/
兵庫県神戸市中央区播磨町46 ニッケ播磨町ビル
営業時間 10時30分~19時30分(水曜定休)
TEL 078-325-3600

Breguet – ブレゲ ウォッチコレクション
https://www.kamine.co.jp/watch/breguet/

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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