今回は私共が店頭で行っているメンテナンスサービスをご紹介いたします。
お客様からお預かりした時計を私共で裏蓋を開け、ムーブメントを触ることはありません。
以前、ブログでご紹介させていただいたパテック フィリップ ジャパンのサービスセンターにお送りし、時計の状態のご報告、修理進捗のご連絡、出来上がりのお渡し等をを承っています。
では、店頭でどのようなサービスを行っているのかと言いますと…
ビブログラフという機械を使った精度診断です。
お客様からのご相談で多いと感じるのは時計の精度についてです。
時間が進んでいるような気がする、反対に時間が遅れだした、というご相談をいただきます。
機械式時計は精度は日ごとに数秒単位での誤差が生じます。(日差)
この日差は時計の向いてる向きによっても誤差の範囲がばらばらです。(姿勢差)
これをビブログラフで時計が上向きのときに何秒進む、竜頭が下向きの時に何秒遅れる、といったことを計測しおおよその精度を観て時計のコンディションをお伝えすることが出来ます。
上の写真は参考までに私の時計の精度を計ってみました。
時計上向きでプラス11秒なので少し進みぎみですが、線は綺麗にまっすぐ伸びているので正常の範囲と言えると思います。
本来、時計の精度チェックは何日もかけて行うので、あくまでこのチェックは目安になります。
時計の精度を知ればコンディションを知ることになりますので、その後のメンテナンスについてご相談していただきやすくなるかと思います。
ご自身の時計の精度が気になられる方がいらしゃいましたら、お気軽にスタッフまでお申し付けください。