Patek Philippe Floorブログ

ケースデザイン

長い目で見ると、ケースのデザインにもトレンドがあるようです。

今年度のワールドタイム5130モデルの生産終了をもって、

以前は結構多かったリューズガード付きのケースはほぼ無くなった事になります。

(ワールドタイムクロワゾネ5131がまだ残っていますので完全にではないですが)

そこで、あらためてケースのデザインを見てみると、いくつかの種類に分類できます。

まずはクラッシクの神髄、クルドパリベゼル型。

5120や永久カレンダーの5139もこのデザインですね。

ちなみにクルドパリとは「パリの石畳」という意味だそうです。

昨年初めてパリに行ったのですが、本当にたとえ通りでした。

そして、なんと言っても保守本流のこちら。

1932年誕生の「Ref.96」初代カラトラバから連綿と続くこのデザイン。

もうどこもさわり様がないくらいシンプルで素晴らしいです。

現在、手巻きの5196、自動巻きの5296。

年次カレンダー5396、永久カレンダー5496と完璧なラインナップを

形成していますね。

(ちなみにこのケースでミニットリピーターはなぜか5216ですが・・・)

 

このクロノグラフ5170もお仲間です。

そして、この保守本流96系のケースデザインに対して、

最近特に勢力を拡大しつつあるのがこちら。

逆ぞりしたベゼルに・・・・。

ケースサイドのくびれ。

グラマラスです。

冷間鍛造製法で作られるパテックのケース製造において、この複雑な形状を作る事は、

とても難しくそして大変な手間がかかっている事は、想像に難くありません。

技術力の高さの現れですね。

そしてこのケース、人が付けているのを見たときにすごく良く見えるんです。

この年次クロノ5905も同系統のデザインですね。

カラトラバの5227、そして今年の新作の永久カレンダー5327も

このデザインが使われています。

新たなトレンドですね。

是非、手に取ってご覧ください。

◆Click ⇒ パテックフィリップ・カタログ

カミネ トアロード店 2F

PATEK PHILIPPE フロアー

Tel.078-321-0039

Open.10:30-19:30(無休)

 

記事カテゴリー

COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

連載コラム一覧

<< 前の記事
アクアノート
UPDATE: 2016.03.29
次の記事 >>
パテックフィリップ ゴンドーロ 5200-001
UPDATE: 2016.05.03
LINE

LINE友だち追加して
お問い合わせ