Patek Philippe Floorブログ

ゴンドーロについて

ゴンドーロ5124モデルが入荷しております。

 

 

 

 

 

 

パテックフィリップの「丸型以外で機能がシンプルなもの」

がゴンドーロというシリーズ名で呼ばれる事は皆さんご存知だと思います。

これは1900年代初頭、パテックフィリップがブラジル・リオデジャネイロの

高級時計宝飾店ゴンドーロ&ラブリオ社のために特別モデルを制作・納品していた事に由来します。

 

 

 

 

 

 

これが当時の写真ですがゴンドーロ&ラブリオ社の社員旅行のスナップではありません。

1902年ゴンドーロ&ラブリオ社は後にクロノメトロゴンドーロの名で

知られるようになる懐中時計をパテックフィリップに発注しました。

そしてその時計の販売手法として会員数を180名に限定した「パテックフィリップ・クラブ」を創設しました。

そして会員は一人一人大きなソンブレロをプレゼントされ会合や

ピクニックなど多彩な活動に参加できました。

しかしこのクラブの会員の最大の目的は毎週1回行われる抽選会でした。

180名の会員が毎回参加料10スイスフランを払って

当時の定価790スイスフランのクロノメトロゴンドーロが当たる抽選会に参加するのです。

つまり幸運にも第一回目の抽選で当たった会員は

10スイスフランで790スイスフランのクロノメトロゴンドーロを手に入れる事ができました。

第2回目の当選者は20スイスフラン、78回目の当選者は780スイスフラン。

これをずっと続けていき(第79回目の最終回の当選者には特別に全額キャッシュバックがあったそうです)

残った101人は定価の790スイスフランを支払い結局全員がクロノメトロゴンドーロを手に入れました。

ちなみに「クロノメトロ」とは高精度のクロノメーターを指すわけではなく

「ウォッチ」と同じ意味くらいのようです。

結局1927年の最終納品まで懐中時計から丸型・クッション型まで様々なタイプの時計が

クロノメトロゴンドーロの名前で納品されたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在クロノメトロゴンドーロの名称で販売されている5098モデルは

 

 

 

 

 

 

1925年のこのトノー型モデルにインスパイアされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴンドーロコレクションを是非店頭でご覧ください。

◆Click ⇒ パテックフィリップ・カタログ

カミネ トアロード店
Tel.078-321-0039
Open.10:30-19:30(無休)

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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