今日は、「小満」
24節気の第8で、「万物が次第に成長し、一定の大きさに達する」
「万物盈満すれば草木枝葉繁る」という意味があるそうです。
”麦畑が緑黄色に色付き始める”を意図し
沖縄では、梅雨の訪れを意味する時期でもあるそうです。
永久カレンダーや年次カレンダーモデルに搭載されている
ムーンフェイズ(月齢表示)機能。
レディースモデルの7121や4968のように
通常のカレンダーが無くムーンフェイズのみが
搭載されたものもあります。
これは、実際の月の満ち欠けを表示する機能で
星や月が描かれるロマンチックなビジュアルは
特に女性に人気がある気がします。
パテック フィリップのムーンフェイズは
122年に1日の誤差を誇ります。
この機能は現代では実用面において
あまり必要では無いかもしれません。
しかし日本では1872年(明治5年)という
わりと最近まで、この月の満ち欠けを基準として生活をしていました。
この月を基準とした暦の事を太陰暦と言います。
月は約29.5日周期で満ち欠けを繰り返すので
これを一か月とします(実際は29日の月と30日の月を繰り返します)
対して現在我々が日常使用している暦は
太陽を基準とした太陽暦であり、一か月は30日か31日(2月のみ特別)です。
明治5年の改暦(太陰暦を基準とした旧暦から太陽暦への切り替え)の時点でも
世界的には太陽暦がスタンダードであったようです。
では月の満ち欠けを基準とした場合のメリットは
何だったのでしょうか?
それはカレンダーが整備された環境でなくても
月の形を見る事により今日が月の何日目かがわかる事です。
新月の1日から始まり3日目の月を三日月
満月は月の半ばなので十五夜
という言葉が今だに残っていますが
恐らく江戸時代までの日本人なら誰でも
昨日と今日の月の形の違いを見分けられたのだと思います。
反面大きなデメリットもあります。
太陰暦では12ヶ月経っても約354日にしかならず、
実際に地球が太陽の周りを一周する約365日に対して約11日も差ができてしまいます。
つまり太陰暦で生活していると季節がどんどんずれていってしまうのです。
もちろんこれでは生活に支障が出ますので、
実際は約3年弱に一回、閏月というものを設けて
1年を13か月にする事でこの差を修正していました。
この修正が入った太陰暦を正確には太陰太陽暦と言い、
日本の旧暦はこちらを使用していました。
1年が13か月なんてすごく不思議な気がしますが
こういった歴史を知るといつものムーンフェイズも少し違って見えますね。
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