Patek Philippe Floorブログ

手巻きクロノグラフ5172G-010

こちらのモデルは手巻きクロノグラフ5172G-010

定評のあるパテック フィリップの手巻きクロノグラフ5172Gに
ビンテージ感のあるローズゴールドめっきのオパール文字盤の
010モデルが追加されました。

2019年からブルー文字盤の001モデルが出ており、
こちらも生産は続いているので、現在2色での展開という事になります。

また、この「5172」モデルは永久カレンダーを搭載した「5320」モデルと
ケース、ラグ、インデックス、針の形状が非常に似ています。

5320モデルも昨年度まで出ていたアイボリーカラーの文字盤が生産終了となり、ローズゴールドめっきのオーパーリン文字盤が新作として発表されました。
これで文字盤の色も5712と同じ物が揃った事になり、
クロノグラフと永久カレンダーが兄弟のような存在になりました。

ケース径は5172が41㎜、5320が40㎜。
ケースの厚みは5172が11.45㎜、

5320が11.13㎜。

全く同じではないですが 永久カレンダーもほぼ同じ厚み。
これはかなり難しい設計力が必要です。

手巻きのクロノグラフに対して、かたや自動巻きの永久カレンダー、
機能が違えば必要なパーツも当然違います。
なのにケース径はともかく、厚みの差が1㎜も無いのです。

パテック フィリップはムーブメントを設計する際、
その薄さを非常に重視します。

限られたスペースの中で、機能を損なわず、
0.1㎜でも薄くするのは至難の業ですが、
そこにこだわる理由は ムーブメントの厚みによって
デザインのクリエイティビティに妥協を生じさせない
つまりデザインの自由度を上げるという事なのです。

ムーブメントにおいても、もちろん仕上げに一切手を抜きません。

これには純粋に美的な側面(コート・ド・ジュネーブやペルラージュ等)に加え、
機能的な目的でもあります。
(磨き上げる事でパーツ同士の嚙み合いを滑らかにし、摩耗係数を少なくする)

5320と5172の揃い踏みはこの先新たなニューフェイスが加わる可能性を予感させるものがあり、今後の 展開が楽しみですね。

カミネ トアロード店2F パテック フィリップ・フロア

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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