Patek Philippe Floorブログ

女性の美しさを引き出す「ゴンドーロ・セラータ」

UPDATE: 2024.03.01

パテックフィリップ2023年新作、ゴンドーロ・セラータ。

セラータとはイタリア語で“夜”を意味し、ゴンドーロ・セラータはエレガンスを体現するシリーズ。2021年に終了したゴンドーロ・セラータからわずかにケースサイズをアップ、ローズゴールドバージョンで再登場しました。

直線的なアール・デコのケースに対し、アール・ヌーボーを彷彿とさせる花のダイヤルがユニークなマッチングで、パテックフィリップの独自の美的感覚が深く感じられるタイムピース。

この温かな深い色合いは、女性の所作を美しく見せてくれること間違いなしでしょう。

イブニングドレスを身にまとった時だけでなく、日常のどんなシーンでも女性の美しさを引き出すようなその風合いは、パテックフィリップならでは。

エレガントを現代的に解釈した、今を生きる女性に寄り添うジュエリーウォッチです。

ここでゴンドーロ・シリーズに欠かせない「アール・デコ」について紐解いていきます。

アール・デコとは、1910年代半ばから1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行した装飾様式。線や記号、幾何学的な模様やパターンで構成されたデザインが特徴です。

第一次世界大戦からの復興を目指し大きく時代が移り変わろうとしているときに、さまざまな文化が世界各国で融合され、アール・デコはヨーロッパにて誕生しました。

その後現代的で華やかなアール・デコはアメリカをはじめ、日本などのアジア諸国にも歓迎され、建築をはじめジュエリーなどの装飾品に大きな影響を与えました。

アール・デコと聞くとなじみがないかもしれませんが、実は私たちに身近なところにも存在しています。たとえば新宿伊勢丹や日本橋三越などの日本の歴史ある百貨店。よく観察してみるとエントランスや様々な部分にアール・デコの装飾がなされています。

国をまたげばアメリカのエンパイアステートビルやクライスラービルなど特徴的なデザインで有名な建築物もアール・デコ建築のひとつです。

それに対し、それまで一般的であった「アール・ヌーボー」とは一体どういったものなのでしょうか。

アール・ヌーボーとはフランス語で「新しい芸術」を意味し、その特徴は植物などの有機的なモチーフを使用し、曲線を多く用いる優美な装飾性にあります。
産業革命により生まれた大量生産の質の低い製品に意を反し、ベルギーやフランスで鉄やガラスなどの新しい素材を使いながら社会や生活に芸術性を取り戻そうという動きから始まった芸術運動です。

余談ですが、その誕生に影響を与えたのは、日本の美術とも言われています。
ヨーロッパなどにおいて浮世絵や日本の工芸品などの姿が知られ始めると、新しい芸術表現を模索する人々に新鮮な驚きを与えました。西洋芸術にはない装飾性は「ジャポニズム」と呼ばれ、芸術家たちの新しい表現方法へと誘っていきました。そうした時代のなかで育まれたのが、「アール・ヌーボー」だったのです。

こういった歴史的な芸術運動からインスパイアされて生まれたゴンドーロ。
美しいムーヴメントや精緻なムーヴメントはもちろん、アートの変遷や歴史的背景など様々な角度からお楽しみいただけるパテックフィリップのタイムピースは生涯をともにするものとしてふさわしいものだと感じます。

ご興味のある方はぜひKamineトアロード店　パテックフィリップ・フロアへお越しください。

最後に、私が感じるゴンドーロ・セラータの三大魅力！

1．94個ものスぺサルタイトをセッティングし、《コニャック》から《マンダリン・オレンジ》へのカラー・グラデーションを実現。温かな色合いのベゼルが肌に美しく映える。

2．マットとポリッシュのコントラストで描かれた花の装飾がユニーク。

3．手首の湾曲に合わせ美しくカーブしたケースフォルムが優美さを演出。

ゴンドーロ・セラータ
4962/200R-001
クォーツ
ケース：ローズゴールド仕様
サイズ：28.6 x 40.85 mm
厚さ：7.36 mm
3気圧防水
94個の《コニャック》から《マンダリン・オレンジ》までのトーンのスペサルタイト：2.02カラット（ケース）
https://www.kamine.co.jp/item/34653/

カミネトアロード本店の2階は、世界最高峰の時計ブランドパテックフィリップの専用フロアで、最新コンセプトを取り入れた空間が広がります。時計のみならず、アクセサリー・パーツやマガジン等も充実しております。

ジュネーブ本社の研修を修了した専任スタッフが常駐しており、ご購入時・ご愛用の上でのアドバイスや、メンテナンスのご相談など常時承ります。

皆様のご来店をお待ちしております。