Patek Philippe Floorブログ

【クラシックなチェーン・ブレスレットを再現】パテック フィリップ ゴールデン・エリプス5738/1R-001

1968年から50年以上に渡ってシリーズ化されているゴールデン・エリプスについては、過去にも何度かブログで取り上げていますし、今さら語る事は多くありません。

しかし、今年の新作としてブレスレットモデルを再登場させた事には、さすがに驚きました。

あえて再登場と言うのは、過去を遡れば、ブレスレットタイプがラインナップされていた事があるからです。

とは言え、今回のこの新作発表まで相当長い期間が空いていた事は間違いのないところです。

私も含め多くの方がまず気になったのは、ブレスレットの構造ではないでしょうか?

以前のエリプスのブレスは、それらの多くがいわゆるミラネーゼブレスレットというタイプでした。

これは細い線状に伸ばし紐のようになったゴールド素材を、職人が一本ずつ手で編み込んでいき、その後表面をつぶして平らにし板状にするものです。

編み込んだ布の様な状態なのでしなやかに曲がり、多少は斜めへの捻りにも対応します。

そして留め方は、現在主流のわっかになったタイプではなく、外すと平らになり両側の留め金で留めるタイプでした。

このブレスレットのサイズ調整がなかなか大変で、ブレスカットと言ってご使用者の手首のサイズを測り職人にカットしてもらうやり方でした。

一旦手首のサイズを測ってから職人のところに出すので時間も掛かりますし、なにより一発勝負的な所がありますのでかなり気を使いました。

その分出来上がりはオーダーメイド的な満足感がありますが、自身の手首のサイズが変わってしまったり、どなたかにお譲りになるという時も結構手間がかかりました。

そこで今回のエリプスのブレスレットはどうかというと、一見このミラネーゼタイプのように見えますが、楕円形の細長いコマをV字に組み合わせ細いピンで繋ぐというやり方で作られています。

コマの数は実に300個以上、これを職人が手で組み上げます。

これにより、ミラネーゼのような見た目と装着感を持ちながらブレスの両側でコマ調整が出来るようになった事は、相当なメリットと言えると思います。

5738/1R-001 チェーン・ブレスレットの組立てを動画で見る
https://x.gd/ymB8J

今回のこのモデル、今まで革ベルトのエリプスを全くノーマークだった方に急にはまったりしているのが実に面白い所です。

ゴールデン・エリプス
5738/1R-001
超薄型自動巻ムーブメント、キャリバー 240
ケース素材:ローズゴールド
ケースサイズ:34.5 x 39.5 mm。 厚さ:5.9 mm
ブレスレット:
ローズゴールド仕様。 全面ポリッシュ仕上げローズゴールドのチェーンスタイル・ブレスレットは363個のエレメントから構成され、そのうち300個以上のリンクが手作業でひとつずつ組立てられている。 彫金を施したローズゴールドのバックル(3つの調整ポジション付)。

商品詳細
https://www.kamine.co.jp/item/35816/

カミネ トアロード本店の2階は、世界最高峰の時計ブランド パテック フィリップの専用フロアで、本国指定のコンセプトを取り入れた空間が広がります。 時計のみならず、アクセサリー・パーツやマガジン等も充実しております。

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皆様のご来店をお待ちしております。

≪SHOP INFO≫
カミネトアロード店2F パテック フィリップ・フロアhttps://www.kamine.co.jp/shop/torroad2/

神戸市中央区三宮町3丁目1-22
TEL:078-321-0039
営業時間10:30~19:30

PATEK PHILIPPE – パテック フィリップウォッチコレクションhttps://www.kamine.co.jp/watch/patek-philippe/

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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