Patek Philippe Floorブログ

【独自性溢れる24時間表示】パテック フィリップ カラトラバ・24時間表示トラベルタイム 5224R-001

このモデル、一見非常にシンプルなスモールセコンド付きの時計に見えますが、よく見ると普段我々が使い慣れている時計と一つ大きな違いがある事に気付きます。

3時位置のインデックスに18と表記がされているように、通常の時計とはインデックスの位置が違います。

このモデルの短針は12時間で一周(24時間で2周)ではなく、24時間で一周するのです。

少なくとも私はそうなのですが、アナログの時計は針の角度で感覚的に大体の時間を認識するという事が多い気がします。

したがって、この時計は慣れるまでがなかなか大変かも知れません。

しかし慣れてしまえばこれはなかなか理にかなった表示方法であると思われます。

12時の位置は同じなので、文字盤の上半分が昼間で下半分が夜間という感覚で読み取れます。

実際の太陽の動きに近い感じです。

またこの5224Rというモデルの特筆すべき点として、こんなシンプルな見た目なのにトラベルタイム機能を搭載している事があげられます。

トラベルタイムは時針が2本重なって付いており、その内1本を一時間単位でずらす事で異なる2か国の時間をすぐに知る事が出来る機能です。

海外出張や旅行などに大変有用です。

以前よりこの機能が採用されているアクアノートやパイロット等のトラベルタイムモデルには、ケース左サイドに時針を進めたり戻したりするための二つのプッシュボタンが付いています。

また文字盤にはローカルタイム(現地)とホームタイム(我々の場合は日本の時間)の昼夜を表す色分けされた小窓が有ります。

しかしこの5224Rには、同じ機能を有しながらそのどちらも有りません。

ベースのムーブメントが違うので、時針を進めたり戻したりする動作はリューズで出来る様になりました。

昼夜表示の小窓は時計自体が24時間表示なため、そもそも必要無くなりました。

見た目がシンプルでスッキリしているのはそのためです。

ローズゴールド・ケースにきれいなブルーの文字盤、直径42ミリの現代的なケースサイズ、短針が重なっているとカラトラバにしか見えないシンプルな外観にトラベルタイム機能。

2023年に発表され、その年のカタログの表紙にも使われていた意欲作です。

24時間表示, トラベルタイム
5224R-001
自動巻、キャリバー 31‑260 PS FUS 24H
現地時刻と出発地時刻表示、24時間表示、スモールセコンド
ケース素材:ローズゴールド
ケースサイズ:直径42 mm、厚さ9.85 mm

商品詳細
https://www.kamine.co.jp/item/34661

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PATEK PHILIPPE – パテック フィリップウォッチコレクション
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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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