10月18日、パテック フィリップの2022年度新作の追加発表がありました。
このまま続くのかは分かりませんが、スイス本社から春と秋に分けて新作の発表が行われるのは昨年に続いての事になります。
この5373P-001の最大の特徴は一目瞭然、ケース左側に配置されたリューズとプッシュボタンです。
パテックフィリップで左リューズのモデルというのは、現行コレクションでは他には思い当たりません。
本社のHPでも「左利き用」と書かれていますので、サウスポーで右手に時計を着ける人にとっては使い勝手の良いモデルと言えそうです。
ただ、左手に着けたとしても、リューズが手の甲に当たりませんし、クロノのプッシュボタンの操作も右手の親指でできるので、逆に使い勝手が良いという見方もできます。
お分かりの方はすぐに気付かれたと思いますが、
このモデルは昨年までで生産終了となった5372モデルの文字盤を
180度回転させたものです。
このモデルに使われている手巻きムーブメント、キャリバー CHR 27-525 PSですが、シングルプッシュボタンのスプリットセコンド・クロノグラフで、いくつかある現行のパテック フィリップ社自社製クロノグラフムーブメントの中でも最高峰です。
8時位置のプッシュボタンを押す度にクロノグラフ秒針がスタート、ストップ、ゼロ復帰を繰り返します。
リューズに付いているプッシュボタンを押すと、重なったクロノグラフ秒針の内の1本が止まる、もう1本の秒針に追いつくという動きを繰り返します。
生産数も非常に少なく希少なこのモデルですが、パテックの歴史に残るモデルになりそうです。
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